GeForce 256DDR / GTS ULTRAで実験
2000/12/22 1st issue
2001/01/14 update
GeForceのQuadro化が一部マニアの間で流行っております。
生産性の向上を図るためにチップベンダが同一ICに後工程での細工で
別品種として製品ラインナップを揃えるのは常套手段となりつつあります。
IntelのFC-PGA Celeron(P3に細工)や、3DlabsのOxgenVX1(Permedia3そのまま)や、
PromiseのFasttrak(Ultra33/66/100と同じ)などと同様にnVIDIAのQuadroもまた
GeForceそのものといえます。
Quadroの発表当初は「OpenGL用途のチップ」としてGeForce256にHardware
Anti Alias機能
を付加した「HighEnd CG用途GPU」という肩書きが付いていました。
nVIDIAの誤算といえば、3DfxがVoodoo5500でFSAA(Full Scene Anti Alias)を売り物にしてきた
ことです。 3Dfxはコンシューマ価格帯の製品(廉価製品)でAnti
Aliasを装備することで、nVIDIA
の「Quadroで大儲けする作戦」に一矢報いようとしていたのではないか? とwebmasterは考えています。
もともとAnti Alias機能を実行可能なGeForceにデバイスIDの細工でQuadroとGeForceとに棲み分けして
Quadroで高収益を上げようと目論んでいたnVIDIAは困ったはずです。
3DfxのFSAA作戦は、「高嶺の花Quadro」という存在価値を地に落とす一戦術だからです。
おかげでnVIDIAも渋々ながらGeForceでのAnti Alias機能の解禁をDetonator6ドライバから実施
せざるを得なくなりました。 これこそ「競合他社の存在によって市場競争原理が働いた」良い例では
ないでしょうか。
このFSAA事件の後に出てきたのが「GeForceのQuadro化改造」です。
ただし、Anti Aliasは「OpenGLでCAD/CGを使ったアウトプット」が目的のユーザにこそ意味があります。
ただの3DゲーマーにAnti Aliasの効いた画面を見せても「ジャギーが極少になって絵が綺麗」程度の感想しか
出てこないでしょうから本当の価値は理解できません。
しかも、肝心のOpenGL系CAD/CGソフトはそのほとんどが「個別対応ドライバが必要」です。
現在QuadroカードはELSAのGloriaII/IIIのみで、勿論ELSA製ドライバは他社製Quadro化カードでは機能しません。
つまり単にQuadro化したカードで得られるメリットはほとんど「自己満足」だけです。
と能書きはこれくらいにして、「自分自身で検証」がモットーのwebmasterは自己満足するために
改造をしてみました(笑
改造にあたってどういう道具が必要なのかも判らない方はマネしないようにお願いします。
要するにチップ抵抗1個を移設するだけです。
下図のようにもともとR102に付いていた抵抗(赤丸の場所)を剥がして隣のR98にハンダづけします。

手先の器用さが必要なこういう作業は久しぶりでした。 張りつけ位置が少しズレてしまいましたが
ご愛敬 ということで。
早速PCに装着してみますと・・・
お、「新しいVGAを見つけた」とダイアログが出てきました。
で、プロパティを見るとこんな感じになりました。

さて、表示クオリティはどんなものか? と試しだしたところ・・・ 変です。
テクスチャの貼られていないポリゴンが頻繁に出没するようになりました。
どこかミスったのか?? とカードを取り外してしげしげと基盤を観察すると、
?!・・・

配線パターンが焼き切れております・・・
そういえば改造するためにAGPスロットから抜いたときに「パチッ!」という 豆がはじけるような音
が聞こえた事を思い出しました。
どうやら、ACコードを抜かずにカードをAGPスロットから抜くときに少し斜め加減に抜いてしまった為に
切れた端子の隣に位置するスロット側端子とショートしてしまったのが原因のようです。
AGPやSlot1/AのCPUなどは端子間隔が高密度になっているのでショートしやすいのでしょうね。
某ショップの貸し出しSamuraiDDRマザーが「えび」になって戻ってきたという理由もwebmasterは身をもって
理解いたしました。 幸い当方はこのパターン焼けだけでマザーの方は無傷で済みました(笑
拡張カードやCPUの抜き差しの時はACコードを抜くなりして通電状態を完全に絶つようにしましょう。
修繕の図

おや? またしても失敗・・・ ハンダがブリッジしてしまったのでハンダ除去したところ
ハンダメッキ状態になってしまいました(笑
とりあえず復旧しましたが、汚いハンダ跡ですね。細かい作業はこれだから苦手です。
2001年初の散財はGeForce2GTS Ultra(Creative製)になりました。
34,800円・・・・割安といえば割安ですが高いです(泣
それでは、いきなりコテを入れてしまいましょう(笑
GTSとGTS Ultraは基盤デザインが違いますので、まずは改造ポイント探しですが、
すぐ見つかりました。 判りやすくデザインしてくれてありがとう(笑 >nVIDIA
ここです。
R121(赤丸印のチップ抵抗)がROMのPin18をプルダウンしていますので、これを隣のR122へ
移設(プルアップ)してやればGTS UltraはQuadro2 Proに変身します。
ただしwebmasterの場合、前回GeForceをQuadro化した途端にThunder2500でのみ起動不能と
なった為、今回はGTS Ultra <-> Quadro2Proを自由に切り換えられるように改造してみました。
チープに・・・
カーボン抵抗 1ヶ ¥5也
シーソーSW 1ヶ ¥120也
こんな感じになりました。

スウィッチいれろ!