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サウンドブラスターのMIDIを生かす

1999/09/28 1st issue
2001/05/10 update

・BGMについて

このページではBGMを設定してあります。
MIDIファイルですので、サウンドカードが入っているパソコン(以下PC)
ならば何らかの音が出るはずです。
ところがこの「何らかの音」というのが曲者でして、MIDIには大枠の規格
というものがあるのですが音色は各社各様で完全統一はされていません。
また、今後も完全統一される見込みはありません。
このページのBGMで私が期待している再生音はこれ(ASF形式527KBytes)です。
貴方のPCではどの様に鳴っているでしょうか?
ここではPCのMIDIをグレードアップする方法について
取り上げていきたいと思います。

 

・PCの内蔵MIDIは使い物にならないの?

確かにメーカ製PCを買ってきたままの状態ではMIDIはヘボくてショボくれた
音しか出てくれません。
(付属スピーカもヘボいものばかりなのでこの解説ではオーディオに繋いで
聞くのを前提にしています)
ではMIDIを良い音で聞きたければ外部MIDI音源か、少し我慢してローランドや
ヤマハのソフトMIDI音源を買うしかないのか? というと貴方のPCのサウンド
カード次第で答えは変わります。
参考までに上のASFファイルは私のサウンドブラスターLive! Valueのみで出した音
をキャプチャしたものです。
このMIDIファイルでもTMIDIを併用してこんな再生音(ASF形式1511KBytes)
出せます。 以下どうすればこんな再生音を出せるのか書いていきます。

 

・サウンドブラスターは外部音源に負けない高音質音源
                      (AWEシリーズ、Live!シリーズ)

Creative社のサウンドブラスター(以下SB)シリーズはメーカ製PCでも採用実績
の多いサウンドカードですが、このシリーズのうちAWEシリーズとLive!シリーズには
本格的なMIDI音源が搭載されています。
これはE-MUというプロ用シンセサイザーの老舗メーカ(Creative社が買収)の音源です。
この音源はサンプリングシンセサイザーそのもので、あらゆる楽器の音色を再現する
ことが可能なのです。
音色データはサウンドフォント(以下SF)という名称でCreative社(E-MU)からも販売
されていますが、世界中のEMUユーザ、SBユーザがいろいろな音色をパックした
自作SFを公開しています。
特にLive!シリーズはPC本体のメインメモリを音色データ格納用に使うことが出来る
のでメモりの許す限り大容量のSFが使用できます。
中には40MBytes以上という巨大なものもありますし、弦楽器データ、TR-808、
RolandSC-55などなど実に様々なSFが存在します。
参考までにローランドの外部音源にSC-88PROというものがありますが、これが使用
している音色データは約40MBytesの容量だそうです。
(もちろんサイズだけの単純比較はできませんが)
そして私はローランドのSC-55mkIIを持っていますが、よく作り込まれたSFを
使った私のサブPC(SBLive!Value)はSC-55mkIIの各楽器の音よりクオリティ
が高く、3〜4万円も出してSC-8800シリーズを買うというのも「聴く」方が主体である
私には価値を見出せません。

 

・サウンドフォントを使う前準備(メモリの確保、増設その他)

AWE32/64シリーズに搭載されているEMUのMIDI音源チップ(EMU8000)は32MBytesの
メモリ空間を持っており、ファームウェア等用の4MBytesを差し引いた28MBytesの空間
がSF用に使えます。
お手持ちのサウンドブラスターがAWE32シリーズで、30pinのSIMMソケットを搭載している
ものならば、まずは汎用の30pinSIMMを追加しましょう。
30pinSIMMはパリティ付きでもパリティ無しでも使えます。
また、SIMM1枚の容量は16MBytesのものまでが利用可能です。
(2001年5月現在の秋葉原では中古の30pinSIMMがいくつかの中古パーツ店で入手可能で
値段も4MBytes品が1枚200円程度です)
ジャンク屋をよく探せば4MBytes品が4本まとめて500円以下で見つかる事もあります。

 

 私のAWE32には中古MAC屋で見つけたジャンクの
 4MBytes30pinSIMM2本を使っています。 また、Creative社はメモリの
 アクセス速度70ns品を推奨していますが私の実験では
 80nsでも実用上問題ありませんでした。

 

 

ところでEMUチップはサウンドフォントを使って動作させる場合、大変な高熱を発します。
私のAWE32は1時間程度使用しただけでEMU8000チップが
熱暴走を起こしてMIDI再生が出来なくなりました

したがってEMU8000にはヒートシンクを装着する必要があります。
私のAWE32は上の写真のようなヒートシンクを付ける事によって何日間
でも連続稼動できるようになりました。

 

お手持ちのサウンドブラスターがAWE64シリーズで、増設メモリソケットを搭載して
いるものならば、AWE64シリーズ専用の増設メモリボード(8M版/24M版の2種類)を
探すことになります。
今となってはこの増設メモリボードは入手が非常に困難になってきています。(特に24M版) 
私はソフマップ中古店で24M版を9800円で入手し使っています。

 

 

 

 

 お手持ちのサウンドブラスターがLive!シリーズ
 の場合、SF格納用のオンボードメモリはありません。
 Live!シリーズに搭載されているEMUのMIDI音源
 チップ(EMU-10K1)はPCのメインメモリからSF格納
 用にメモリを任意の容量でソフトウェア的に確保する
 事が可能で、左図のようなサウンドフォントコントロ
 ールパネルで容量指定するようになっています。

 

 メモリの確保については以上です。

 

 

 

 

 

 

・サウンドフォントを使ってみる

AWE32/64の場合はAWE32コントロールパネルを使います。
(出てくるページはCreative社のソフトウェアダウンロード選択ページです。
製品はSound Blaster AWEシリーズをどれか選んで、OSも選択します。お使いのPCがWin2000やXPであれば
Windows NT 4.0を選択してGO!その次に出てくるページで下方にあるI AgreeをクリックするとAWE32コントロー
ルプログラムを含んだドライバパックがダウンロードできます)
下図は実際のAWE32コントロールパネルを起動した画面です。

 

 

Live!シリーズの場合は製品添付のドライバCDでドライバをインストールし、インストール
された中にあるサウンドフォントコントロールパネルを使います。

 

 

・音源エミュレーション機能付きMIDIプレイヤーソフトTMIDIの紹介

さて、本稿の冒頭で書いたようにMIDIの音色については各社各様なのですが、特に
日本においてはRolandのGS規格が主流で、その他に少数派の雄として
YAMAHAのXG規格があげられます。
YAMAHAのほうが生楽器メーカの作った規格だけに「XGが備える各種エフェクトを
駆使して作り込めば表現力豊かな楽曲を作る事が出来る」というのが通説でしたが、
現実にはそこまで作り込めるのは坂本龍一氏のようなプロや、ハイレベルアマチュア
くらいしかいないらしい(^^;;のと、
Rolandも最新機SC-8800シリーズではXGに引けを取らない機能充実を果たしている
ようなので、「どちらが良いのか」という話はこのページでは考えないことにします。

しかし困ったことにこのような規格違いによってMIDI楽曲の作成者が意図した通りの音
を誰でもが無条件に再生できるわけではないという現象が生じます。
そこで登場するのが「音源のエミュレーション」です。

私も愛用させていただいているTMIDIというフリーソフトは実に優秀で、
各自が使っている音源の音色マップやエフェクトコマンドを他の音源のものに近似変換
することができます。 つまり、
RolandのSC-55を持っている人もTMIDIのエミュレーション機能を使うことで
YAMAHAのXG音源に似たMIDI再生が可能になるのです。
もちろん全くの同音になるわけではありませんが、かなり実用的ですし、
自分の音源がAWE32/64やLive!シリーズやRoland,YAMAHAのソフトMIDIだけでもOK
なのです。
音色データが自由に入れ替え可能なAWE32やLive!にはうってつけの優れソフトだと思います。
使い方はTMIDIのヘルプファイルを読んでもらえば判ると思いますのでここでは略します。